次の日も地下牢へと足を運ぶ。

そして同じ質問をする。

が、しかし返された言葉は、やはり私の望むものではなかった。


「いえ、正直に言いますと、寝られましたけど」


・・・今日も寝られたのか!!

こんな環境でぐっすりと眠られる事だけでも驚くのに、「死」というものが差し迫っていても気にせず寝る事が出来るのか!


その日もやはり苛立ちが抑えられなかった。

つい下の者に当たり散らしてしまう。



・・・私としたことが。

あまり感情を出す方ではなかったが、ここまでコケにされるとその怒りはどうしても抑える事が出来ない。


どうしてそう、「死」に対し、平然といられるのだろうか。

「死」は彼女にとって怖いものではない?


そこまでに「死」を恐れぬその強さとは?

彼女をそこまで強くさせるものとは一体何なのだろう。