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両親が出かけた後、あたしはゆっくりと起き上がって脱衣所へと向かった。


ずっと寝転んでいたから今日はまだ自分の顔を見ていない。


期待と不安を感じながらも鏡を見て見ると、そこには昨日見た美少女の姿が写っていた。


昨日よりもずっとあたしに馴染んでいるけれど、その美しさは変わらない。


あたしは自分の頬を触れてみた。


弾力と潤いのある、すべすべとした心地よい肌。


「綺麗……」


鏡の中の自分へ向けて思わずそう呟いた。


これなら中田優志さんと並んでも不釣り合いには見えないだろう。


鏡の中のあたしが不敵にほほ笑む。


この顔を維持するために、まずはちゃんとケアしなきゃね。


そう思い、洗面台に一歩近づく。


その瞬間、足に違和感を覚えた。


立ちどまってその場で何度か足踏みをする。


少しの違和感はすぐに消えて、元通りになる。


「気のせいかな?」


あたしはそう呟き、鏡へ向かったのだった。