あたしたちは久しぶりに一緒に帰った。 「ただいま~。」 静まり返った家にもすっかり慣れた。 「芽依のご飯食べたい。」 「うん、作るね。待ってて。」 あたしたちは久しぶりに会ったとは思えないような、 いつも通りの会話をした。 碧が帰ってくるとは思ってなくて 今日は有り合わせのパスタ。 「え!ハンバーグじゃない!」 ご飯を見るなり碧が言った。 「だって明日だと思ったんだもん。 材料ないし。」 碧は残念そうにパスタを食べ始めた。 「うん、芽依の味。 久しぶりに食べられて感動~。」