それから学校へ着き、紗希といつものように、


席でおしゃべりをしていたら……



「芽依~!」



…………まさかね、と


声の方に視線を向けると


碧がこちらを見てあたしを呼んでいた。



「芽依ー、ノート忘れてる。」




ちょ、なにそのワード!!



紗希からバレないようにって


さっき言われたばっかりなのに!




あたしは急いで碧に駆け寄り


腕をつかんで人気のない階段の踊り場まで連れてきた。