確か広い音楽室でやるっていってたよね……… あたしは音楽室へ向かった。 近づくと楽しそうに笑う女の子の声…。 「もー、神波くんひどいよ~!」 「え、俺のせいじゃないでしょ!」 ………ずいぶん楽しそうですね。 あたしは構わず音楽室のドアを開けた。 「あ、芽依。 もう終わった? ごめん、俺まだまだだ。 先帰ってていいよ?」 「え……。」 一緒に帰るんじゃなかったの? 「………わかった。 ばいばい。」 あたしは音楽室のドアを閉めた。