「………アルバム?」



「そ、夏にばあさん亡くなったじゃん?


あの家空き家になったから荷物整理して壊すことになって。


そしたらこれ出てきた。



おじさんが若い頃のやつ。


おばさんとの写真が入ってる。


………芽依もいるよ。」



そう言われてあたしはアルバムを開いた。



写真でしか知らないパパ……。


そこにはパパと小さなあたしの写真もたくさんあった。



「………すごい。


こんなに……。」



「ばあさんが撮ったやつだと思う。


じゃなきゃばあさんちにはないしな。」



「………おばあちゃん…。」