土日があけると

麗奈ちゃんから麗奈様に、恵梨香ちゃんから恵梨香様になっていた。

大きないじめが起きる前兆。

『麗奈様っ!』

『何?』

『今日、プリンセス決める日って知ってます?』

『知ってるけど。』

『こういう作戦どうですか?』

ヒソヒソ

麗奈がみんなに広め始めた。



ホームルーム

『今からプリンセス決めます。』

先生が言う。




結果


何故か私に。

私は昼休み呼び出された。麗奈、恵梨香たちに。

『プリンセスおめでとう!だから今から可愛くしてあげるよ。目、つぶってて。』麗奈が言うと、恵梨香が、『今日バラの園(中庭)で、インタビューだからね。』

と言う。

一応下手はしないだろう

そう恵梨香たちを信じたわたしは馬鹿だった。

まず、アイマスク


ひゃつ

頬に嫌な感触。

ジョキジョキ

ベタベタ

嫌な感触しかしない。


『いいよー。あ~っかわいい!』美菜が言うのでアイマスクを外すと、


『えっ、なにこれ』

頬には黒い墨汁、髪の毛はチリチリ、まつげはツケマだらけ、眉毛は薄くて形がやばい、アイラインはピンクと赤、


そして!

『せっかく可愛い顔だから、制服も可愛くしてあげるう』

そして

スカートをパンツが見えるくらいの長さまで切られ、ポロシャツは肩がすべて見えるくらいまで切られた(胸の上くらいまで)カーディガンは無事だった。だけどカーディガンにはデカリボンをつけられた。

そして毎日この格好で登校するように言われた。


キーンコーンカーンコーン


インタビュー開始

案の定私のところにインタビューは来なかった。

でもさ、金あるから助かったよ。

お店で服買えたからさ。

それで。なんとかセーフ親にばれんかった。



次の日から私は笑いもの。