教室内は、再び騒がしくなった。




誰もがこのサバイバルイベントが、命がけのイベントになるとは思っていなかったから……。




自分の命はいつだって、安全な場所にあると思っていたから……。




「ミッションをクリアーできなかった場合、イベント参加者の首輪が爆発します。

制限時間は二時間。

ミッションをクリアーした人は、もう一度、この3年1組の教室に戻ってきて下さい。

この教室の入口にだけ鉄の扉が備え付けられています。

ですから、この教室だけは安全地帯です」




「猛獣って、一体、何なんだよ!」




学ちゃんが椅子から立ち上がり、そう叫んだとき、校内放送から無情な声が流れた。




「それではイベントスタートします。

三日間、生き残ることができた人が、夢を叶える権利を得ます。

参加者のみなさん、ぜひこの学園ジャングルを生き残って下さい。

レッツサバイバル!」




校内放送のその言葉で、悪夢のイベントは幕を開けた。