『そこの貴女。肘の怪我大丈夫ですか?』

ぎゃぁぁぁぁ。

最悪。見つかっちゃったぁ。

んーもぉ。激悲。


『えっ。私ですかぁ?大丈夫です!』

『本当に?』

サリネ。許さん!なんていう心のゆとりがない。


『ハッハイ。王様ですか?』

『そうですよ。ちなみにお話していた人は?』

『サリネですよ。親友です。』

『王様。ご無礼つかまつりました。』

『王様なんて。いつも気晴らしでこの街をぶらついているんです。王様呼びってきついので。王妃とは気が合わないですしね?』

『王妃様、お綺麗ですよね。母の知り合いの方の娘様みたいですね。』

つんつん。

つっつくのはサリネ。言いたいことは、王様と仲いいじゃん☆だよ。たぶんね。