浩太がドアを開けると、浩太の視界に夜空見え、そこにはたくさんのきれいな星があった。




浩太はまるで何かに引き寄せられるように、屋上の真ん中の方に歩いていくと、浩太の背後から夏希の声が聞こえてきた。




「浩太、来てくれたのね」




浩太は夏希のその言葉で立ち止まり、背後にいるはずの夏希を意識しながら、目の前に広がる星空を見つめていた。




「浩太なら来てくれると思ったわ。

だって、私は友だちだから……」




夏希がそう言ったあとに、屋上のドアがひとりでに閉まる音がして、浩太はドキリとして、息を飲んだ。




浩太はその場に立ち尽くし、後ろにいる夏希の方を振り返ることもできずに膝をカタカタと震わせていた。