〈 夏希はあのメッセージをどんな気持ちで書いたのかしら?

もしもあのメッセージが送られてきたときに、私がすぐに気づいてあげられたら…… 〉




私はそう思うと、胸が痛んで、涙が流れた。




〈 夏希を助けてあげられたかもしれないのに…… 〉




「香澄、泣くなよ。

お前が悪いわけじゃない」




「でも……」




私は泣きながら、下を向いて和也に言った。




「もしかしたら夏希は、自殺する前に、私からのメッセージを期待してたかもしれない。

でも私は、夏希のメッセージに気づかなかった……。

私は夏希のSOSを見逃したの……」