街灯一つない夜道は、薄気味悪く、不安になる。




しんと静まり返った暗闇の道を浩太は学校を目指して、黙々と歩いていた。




〈 何でオレはこんなにも、学校に引き寄せられるんだろう? 〉




浩太がそう思ったとき、浩太の頭の中に、夏希の顔が浮かんだ。




〈 夏希がオレを呼んでいるんだ。

きれいな星が見える校舎の屋上で。

オレは夏希の誘いに逆らえない。

オレたちは、友だちだから…… 〉