「夏希はオレの夢の中にまで現れて、オレに言うんだ。

校舎の屋上に来てって……。

私たち、友だちだよねって……。

そしたらさぁ、行ってはいけないってわかっているのに、オレの心は、校舎の屋上に引かれるんだ。

まるで夏希に引き寄せられてるみたいに……」




「浩太、屋上なんかに行っちゃダメよ」




私はそう言って、浩太の目を見つめた。




「浩太が屋上に行ったら、きっと不幸なことが起きるわ」