死んでもずっと友達だよ

【香澄、今日は塾に行く日だった?

私たちは三年生だから、みんな受験勉強だよね】




私は夏希からのチャットのメッセージをじっと見つめ、息を飲んだ。




〈 何なの、夏希……。

夏希は今まで、一度だって受験勉強の話をしなかったじゃない……。

こんなメッセージは夏希らしくない 〉




【たぶんみんなは、大学に進学するでしょ。

でも私は、就職組……。

私はみんながうらやましい】




〈 こんなメッセージは夏希じゃない……。

だって夏希は今まで、みんなをうらやましがるようなことは言わなかったから…… 〉




【夏希、私の家は貧乏なの……。

進学なんて、とても口には出せない】




〈 夏希、どうして今になって、私にそんなことを伝えるの?

私は夏希に何て答えればいいの? 〉