死んでもずっと友達だよ

「香澄、どうしてなの?

どうして香澄ばっかり、大切なものを手に入れられるの?

どうして和也まで、香澄のことが好きなの?」




夏希の冷たい手が、私の首を絞める力を強めた。




そして夏希が屋上の手すりの方に手を伸ばすと、私の体は屋上の手すりを軸にして仰け反り、私は爪先立ちになって、今にも手すりの外に落ちていきそうだった。




〈 和也、お願い。

私を助けて! 〉




和也が校舎の屋上を走る足音が聞こえていた。




私は今にも、校舎の屋上から落ちてしまいそうな自分に、もだえるような恐怖を感じながら、和也の助けを待っていた。




和也なら、私を助けてくれるはずだから……。