死んでもずっと友達だよ

「香澄、やっぱり来てくれたのね」




私はその声を聞くと、身体中にゾワゾワとした恐怖がかけめぐった。




この場所に来たら、こういう結果が待っていることは、初めからわかっていた。




夏希からの誘いは、私にかけられた呪いだから……。




「香澄は来てくれると思ったよ。

私たちは、友だちだから……」




私は夏希の呪いに逆らえないのだろうか?




私は夏希との縁を断ち切り、和也や圭吾と現実を生きたい。




部活や受験。

友だちや恋人。




私には大切にしたいものがたくさんある。




だから私は、夏希との縁を切らなくちゃ……。




私たちはもう、友だちじゃないから……。