死んでもずっと友達だよ

校舎の三階を過ぎて、いよいよ夏希がいるはずの屋上が迫ってきた。




今ならまだ引き返せると、私の理性が私に訴えているが、私の心はなぜだか屋上に引かれていく。




そこに行ったら、きっと私は死んでしまうのに……。




夏希が私を殺すのに……。




私は屋上へと続く扉を開け、満天の星空を見た。




暗闇の空にキラキラと輝やく星たち。




私はその星たちを見上げ、夏希の気持ちになって、考えた。




〈 闇があるから、星は輝く。

星が輝くから、闇は一層、深くなる 〉




私は何かに導かれるように、屋上に足を踏み入れた。




そしてそのとき、私は背後から話しかけられた。