【みんなゴメンね。

私はもう限界……。

だから、逝かなくちゃ……】




夏希はそのメッセージを書き込んだあとに、しばらくスマホを見つめていたが、夏希のメッセージに既読がつくことはなかった。




〈 もう夜中の十二時。

みんな寝てるね 〉




夏希はそう思って、スマホをそっと校舎の屋上に置いた。




〈 言葉にして言えなかった。

みんな、サヨナラって…… 〉




夏希は校舎の屋上の手すりをつかみ、心臓が早鐘を打つのを感じながら、ためらわずにその手すりを乗り越えた。