死んでもずっと友達だよ

〈 あれっ、夏希がいなくなってる……。

どうして? 〉




私は恐怖と不安で早鐘を打つ心臓の鼓動を感じながら思った。




〈 さっきまで夏希がそこにいたのに…… 〉




和也は私が指差したところに目を向け、私に言った。




「夏希なんていないぜ。

香澄、しっかりしろよ。

香澄までおかしくなったら、オレはどうすればいいんだよ!」