死んでもずっと友達だよ

私が怯えながら、恐る恐る顔を上げると、私の目の前に、和也と圭吾の顔があった。




私は恐怖に震え、涙を流しながら、二人の顔を見つめて言った。




「夏希が体育館に入って来てるの!

夏希は私を殺そうとしている……。

私は夏希に殺される!」




「どこに夏希がいるんだよ。

夏希なんて、どこにもいないぜ。

しっかりしろよ、香澄」




「和也、本当だよ。

夏希は体育館にいるよ。

和也、ほらあそこに……」




私がそう言って、夏希がさっきまでいた場所を指差すと、もうそこに、夏希はいなかった。