死んでもずっと友達だよ

〈 夏希、あなた何を言ってるの?

夏希はおかしいよ。

夏希が私になれるはずがないじゃない 〉




「香澄が死ねば、私は香澄になれるかしら?」




夏希はそう言ったあとに、ニヤリと笑った。




私は夏希のその不気味な笑顔にゾッとして、凍りついた。




「香澄、お願いだから死んで欲しいの。

そして私は香澄になる」




〈 夏希が体育館に入ってきてるの。

和也、圭吾、お願いだから、気づいて! 〉




「香澄は私のために、死んでくれるよね。

私たちは、友だちだから……」