死んでもずっと友達だよ

「翔子、こんなのイタズラに決まってるだろ?

死んだ奴は、チャットしたりしねぇんだよ。

そんなことくらい、小学生でもわかるぜ」




「でも……」




和也の言葉のあとに、翔子がつぶやいた。




「もしかしたら、死んだ夏希がまだ自分が死んだことに気づかずに、私たちにメッセージを送ってきてるんじゃ……」




「翔子、馬鹿なこと言うなよ。

死んだことに気づかなくても、死んだ奴はチャットできねぇよ」




圭吾のその言葉のあとに、私はポツリとつぶやいた。




「死者からのメッセージ……。

非科学的だけれども、もしかしたら、そんなことが……」




私がそう言ったあと、みんなのスマホから再び、着信音が鳴った。