死んでもずっと友達だよ

「香澄だけが幸せだなんて、そんなのズルイよ」




夏希は私をじっとにらみつけ、ゆっくりと私の方に近づいてきた。




「香澄が理不尽や不公平を受け入れられる優等生なら、私のために死んで、香澄の未来を私にちょうだい……」




「な、夏希……。

来ないで……。

できるわけないじゃない、そんなこと……」




「私は香澄になりたい……。

だから香澄、あなたは死んで!」




夏希がそう言って、私に襲いかかってきたとき、私は夏希に背を向け、悲鳴を上げた。