死んでもずっと友達だよ

「香澄、理不尽ていう言葉を最初に使った人ってさぁ、どんな理不尽な目にあったんだろうね。

私たちのクラスって、三十五人いるけど、その三十五人がみんな平等なんてことは、絶対にないよ。

優秀な人もいれば、ダメな人もいるし。

愛されている人もいれば、見向きもされない人もいる。

金持ちもいれば、貧乏人だっているの」




夏希がそう言ったあと、私の髪は、さらに強く引っ張っられた。




「ねぇ、香澄。

それっておかしいでしょ。

生まれたときに、人の運命は決まるの?

香澄、お願いだから、私と香澄の人生を交換してよ。

私は香澄になりたいの!

私もキラキラと輝いている香澄みたいに……」