死んでもずっと友達だよ

〈 夏希、何なの?

私が勉強して、進学しようとすることって、そんなにいけないことなの?

あんまり私に、自分の不幸をひけらかさないで!

夏希だって、どうにかすれば、自分の未来を変えられたかもしれないじゃない 〉




私はいつの間にか、夏希の存在ばかりに気を取られて、数学の北川先生の声が聞こえなくなっていた。




私はまるで、静寂な空間の中で、夏希と二人きりでいるような錯覚に陥った。




〈 夏希、今度は私に何をしようとしているの?

どうして夏希は私の後ろから離れないの?

私は夏希と違って、生きてるの!

私には幸せになる権利があるの! 〉




私がそう思ったとき、後ろから誰かが私の肩まである髪を強く引っ張った。