死んでもずっと友達だよ

【ひどい……、ひどいよ香澄。

どうして香澄は、私をのけ者にしようとするの?

香澄は私のことが嫌いなの?】




〈 夏希はね、暗く沈んだ顔しながらさ、いつもスマホだけは手放さなかったんだよ。

あの子、いつもグループチャットを見ていた。

たぶん、同じ内容の書き込みを何度も、何度もね 〉




私の頭の中に、夏希の母の言葉が浮かんで、胸が痛んだ。




絶望の毎日を送っていた夏希が、心の安らぎにしていたグループチャット。




私は夏希から今、大切なものを奪おうとしていた。




夏希のために、そして私たちのために……。