翔子は音楽室に着くと、蛍光灯のスイッチを押した。




蛍光灯がつくと、真っ暗だった音楽室がパッと明るくなり、翔子は少しホッとして、息を吐いた。




〈 やっぱり私は、暗かったり、静かだったりするのが苦手。

暗いところに一人でいるだけで、心臓がドキドキするわ。

楽譜を持って、早く帰ろう 〉




翔子は部活の時間に自分が座っていた辺りにいくと、すぐそばの棚の上に楽譜があって、翔子はそれを手に取った。




〈 やっぱりここにあったのね。

すぐに見つかって良かった 〉




翔子は楽譜を片手に、足早に音楽室の入口まで歩いていき、音楽室の蛍光灯を消した。