死んでもずっと友達だよ

「止めろよ……。

夏希、その手を離せよ!」




「浩太、いつだって一人はさみしい。

私は私と一緒にいてくれる友だちが欲しい」




夏希はそう言って、浩太の手を強く引っ張った。




「浩太と私は、友だちだよね。

だから私は、浩太とずっと一緒にいたい。

ねぇ、浩太……」




夏希はそう言うと、不気味な笑みを浮かべ、浩太を見つめた。




「私と一緒に、あっちに逝こう」




浩太は悲鳴を上げながら、必死になって夏希の手を振り払おうとした。




でもそのとき、夏希はものすごい力で、浩太を引っ張り、浩太はその強い力に引きずられるように、屋上の手すりの方へと連れていかれた。