「香澄だけが気づかなかったわけじゃない。

オレや他のグループチャットのメンバーも気づかなかったんだ」




和也はそう言って、涙を流す私を見つめた。




「香澄は少しも悪くないよ。

だから、自分を責めるなよ。

今からグループチャットのメンバーで集まろうぜ。

夏希がいなくなっちまったけど、オレたちは仲間だから……」




私は和也のその言葉に小さくうなずき、涙を拭った。