「あなた、これからどうするつもりなの?

これからも、ずっとこういう生き方をしていくの?」


過去の私は、私の問いに答えることもできずに、声を上げて泣いていた。


この子は、自分がしてしまったことの無意味さに気づいていた。


人を妬み、うらやんで、その人を傷つけてみても、そこからは、不幸せな現実しか生まれない。


それなのに、なぜこの子は、正しくないことをしてしまったか?


私はそんなことを思いながら、過去の自分に話しかけた。


「あなた、自分がしたことを後悔しているの?」


私がそうたずねると、過去の私は、泣きはらした真っ赤な目を私に向け、はっきりと首を横に振った。


「私は……、後悔なんてしてない。

私は許せないの!

生まれながらに幸せな人が……。

だって、私は……」


過去の私は、私にそこまで言うと、大粒の涙を流し、言葉に詰まって、それ以上、話しを続けられなかった。


私は、声を上げて泣いているこの子がかわいそうで、震える彼女の体をきつく抱きしめた。