願いは叶う

強い風が、カタカタと部屋の窓を揺らし、百合子はその音が気になって、窓の方に目をやった。


アパートの三階にあるこの部屋には、となりのアパートからの明かりが入り込んでいる。


百合子はぼんやりと窓を見つめながら、武士がこのアパートに帰ってくるのは何時頃になるのだろうと思った。


百合子は武士から、今日の話し合いの結論を少しでも早く聞きたかった。


自分はもう一度、家族三人で暮らしていけるのだろうか。


もしも、そうなったとしたら、こんなに素晴らしいことはないのに……。