私は起きたばかりの酔っていない頭で、私がかつて経験した夢のない毎日を思い返した。


毎日、真面目に仕事をこなしても、決して生活が上向くことがないと、気づいてしまった学生時代。


今日よりも明日が良くなると思えるのが希望というのなら、私の毎日の生活には、希望がなかった。


私の未来に広がって見えていたのは、果てしなく続く静かな絶望。


私はきっと、たくさんのことをあきらめることしかできなかったあの日々へ戻っていく。


幸せな人を妬み、自分の不幸せに理不尽さを感じていたあの日に……。