朝、目を覚ますと、私は決まって、憂うつな気持ちになった。


私は、まだ買ったばかりのこの家に一人きりで、することもなく、誰からも必要とはされず、今日も長い一日を過ごさなければならなかった。


私は立ち上がり、トイレに向かう途中に、棚の上に置いてある鏡を覗き込むと、そこには髪の毛がボサボサで、むくんだ顔の私がいた。


私は自分の顔を鏡で見て、さらに憂うつな気持ちになり、何もする気がなくなった。


もう、どうでもいい。


そんなふてくされた気持ちが、私の心の中に巣くった。