願いは叶う

次の日の朝、私が廊下で桜井由美と顔を合わせたとき、桜井由美は私に声をかけてきた。


「寺田さん、昨日、学校お休みしたみたいだけど、体調でも悪かったの?」


私は中学校三年間、ずっと意識していた桜井由美の顔を見つめて言った。


「私じゃなくて、母の体調が悪くて……。

私は、母が心配で昨日はずっと家にいたの」


「そうだったの?

寺田さんも大変なのね。

それで、お母さんの体調は良くなったの?」


「母の体調は、まだ良くないけど、昨日よりは熱が下がっていたから……」


「それなら良かったわ。

寺田さん、困ったことがあったら、何でも言ってね。

私にできることなら力になるから」