願いは叶う

お昼頃に母が目を覚まし、近くにいた私に話しかけた。


「小夜子……、学校休んだのかい?」


私は目を覚ました母に顔を向け、ニッコリと笑った。


「うん、お母さん。

私、別に学校を休んでもいいの。

今日は、あまり学校に行きたくなかったし……。

それにもうすぐ卒業だし……」


「小夜子、学校には行かないと駄目よ。

小夜子の今のお仕事は、学校に行くことなんだから……」


「お母さん、その学校に行くことも、もう少しで終わりだから。

もう就職先も決まって、四月からは働けるから……」


「小夜子……」


母はそう言って、さみしそうな顔で私を見た。


「小夜子も本当は、みんなと同じように、普通高校に通いたかったでしょ」


私は、母のその言葉に笑って答えた。


「そんなことないわ。

私、勉強があまり好きではないし、働くことが嫌いじゃないから……」