願いは叶う

「百合子、しっかりして。

その女の人ね、学校にはいなかったって、佐々木先生が言ってたわ。

それに、百合子のクラスのみんなも、そんな女の人はいなかったって」


私は、百合子の気持ちを落ち着かせようと、必死だった。


私の大切な輝く宝石が、その光を失わないように。


私は、百合子の不安を取り除こうと、震える百合子の肩を優しく抱いた。


「違う……」


百合子は今にも泣き出しそうな顔で、声を絞り出した。


「あの女の人は、教室にいたの……。

果物ナイフを持って、私を殺そうとして……」


「百合ちゃん、でもその女の人、誰も見てないのよ。

百合ちゃん以外には、誰も……」


私がそう百合子に話しかけたとき、武士が心配そうな顔で、私の隣りに座った。