願いは叶う

私はよろけるように階段をかけ上がり、百合子の部屋のドアを開けた。


私の心臓は、不吉な事態を予測しているかのように早鐘を打っていた。


「百合子!」


私は、百合子の姿を確認する前に、大きな声を張り上げ、ガタガタと震える足で、百合子の部屋に入り込んだ。


そして私が部屋の中を覗き見ると、百合子は布団から上半身だけを起こして震えていた。


うなだれて、青ざめた顔をして、両手で頭を抱えながら。


「百合子!」


私は、悲痛な叫びにも似た声を上げ、百合子の隣りに座り込んだ。


「百合子、どうしたの?

いったい何があったの?」


百合子は怯える小動物のように体を縮め、震えていた。


そして、自分の意志を失ってしまったかのように、どんよりと濁った瞳には何が映っているのか、私には推し量ることができなかった。


「百合子、どうしたの?

百合子……、百合子!」


私は百合子の肩を揺すり、懸命に百合子に話しかけた。