願いは叶う

私の心臓がドキドキと音を立て始め、止まらなくなり、私は思わず、自分の胸を右手で抑えた。


百合子の悲鳴を聞いて、不吉な予感が頭の中に充満すると、私は、いてもたってもいられなくなり、震える足で立ち上がった。


〈 早く、百合子の部屋に行かなくちゃ 〉


私がそう思って振り返ったとき、再び、家中に百合子の悲鳴が響いた。


「小夜子……、百合子の悲鳴が……」


武士が私にそう話しかけたが、私はその声に振り向きもせず、リビングを飛び出した。