願いは叶う

「わ、私……、こんなところで寝てしまったのかしら?」


私は、消え入るような声でそう言ったが、武士はその言葉を信じなかった。


「小夜子、嘘はやめてくれ。

リビングの床の上で、倒れるようにうつぶせで、小夜子が寝ているわけがないじゃないか?」


「武士さん……」


私は、武士の目を見ることができずに、目を伏せたままで言った。


「武士さん、私……、嘘なんてついていないわ。

私、疲れていたのかしら?」


「小夜子……」


武士は、うなだれる私の肩を揺すった。


「そんなわけないだろ。

本当は、ここで何かあったんだろ?

僕には言えないことなのか?」