願いは叶う

「小夜子……、どうしたんだい?

いったい、何があったの?」


武士が私の顔を心配そうに見つめ、話しかけていた。


私は、私のことを心配してくれる武士の存在がうれしかった。


この人が私と結婚してから、ただの一度でも、私の味方でなかったことがあっただろうか?


私は、自分のことを大切にして愛してくれる武士を見つめながら思った。


〈 いつも私を心配して、大切にしてくれる武士さん…… 〉


立川早苗に押しつぶされた私の喉が少し痛んだ。


〈 でもそれは、あなたが本当の私を知らないから…… 〉