願いは叶う

私は、ゆっくりとリビング中を見まわした。


悪意のこもった視線が、この部屋のどこから送られてくるのかを知りたくて……。


手に持った浄化の塩で、悪霊たちを追い払いたくて……。


窓には、相変わらず激しい雨が降りつけいる。


外は薄暗く、庭の花は下を向いていた。


庭の花の様子が気になって、私が窓に近づくと、窓には、泣きはらし、憔悴した私の顔が映っていた。


〈 この家に来て、私は幸せになって、もう泣くことはないと思っていたのに…… 〉


私の瞳からは、またひとりでに涙がこぼれ落ちた。


〈 やっぱり私は、昔のままのみじめな女の子なのかしら? 〉


私がそう思って、窓に向かってため息をついたとき、私はついに悪霊の姿を見つけてしまった。