願いは叶う

「百合子は、とってもいい子なんです。

私なんかとは違って、優秀な子なんです。

明るくて、優しくて、かわいらしくて……」


私の大切な百合子が、自分よりも年下の教師に悪く言われることが、私には悔しかった。


「私は、ダメな母親かもしれませんが、この子は違います。

百合子は、病気なんかじゃありません」


私の強い言葉に、若い担任教師と保健の先生は、何も言えなかった。


「百合子は、連れて帰ります。

でも、百合子は病気ではないので、またすぐに学校に通わせます」


私はそう言って、ベッドで横になっている百合子をおんぶして、保健室をあとにした。


外では相変わらず、激しい雨が降っていた。