「君はさっきから質問ばっかだな」

鏡は苦笑すると、
「でも、その通りだよ。後ろめたさがある人間がよくやるウソのつき方だった」
と、きっぱりと言い切った。

私も千夏の姿を目で追う。

「これから、どうしたらいいんだろう?」

「とにかく、もう少し調べてみよう。僕も事件として調べては見るけど、呪いについてはたとえば本を調べるとかして、情報を集めてみたらどうかな?」

本……。

そういえば瑠奈が本のことを言っていたっけ。

呪いの方法が書いてあるなら、それを解く方法も書いているのかも。

私は鏡を見てうなずいた。

少しだけ、彼の存在を心強く感じた。