なにも言えなかったあたしは、しわしわになってしまったチケットをそっと伸ばす。 だけど、1度入ってしまった線はどうしても戻ることはない。 もしかしたら、ヒカリの心もこんな感じなのかもしれないね。 戻らない線。 消えない傷。 つけたのは、あたしだ。 その事実に胸がいたんで仕方がなくて、あたしはチケットを抱き締める。 そして、その場にしゃがみこんで、顔を伏せた。