至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「そうだよー。自分だけに優しいっていうのがいいんだよ。誰だって、彼氏の優しさを一人占めしたいとか思うでしょ?あ、でも凌牙くんはそうなんだし、わかんないかー」


少し頬を膨らませた七海さんが、羨ましそうな目であたしを見た。


幸せを絵に描いた様な七海さんにそんな目で見られて、恐れ多いけど。



もし凌牙がみんなに優しかったら、あたしもそう思うのかな……。



みんなに優しい凌牙を想像して。


……ないない、と、ひとり首を振る。



「もうメンバーには慣れたでしょ?」


「えっ?ああっ、はい、慣れました。見た目よりも、みんな気さくで楽しいので」