「今日は学校じゃないの?まさか……」


「辞めたりなんてしないよ?お姉ちゃんが無理して入れてくれた学校なんだから」


「そう、じゃあ……」


「手を怪我したの。ちょっと不自由だから休んでるだけ。来週からは行けるから心配しないで」


「怪我?大丈夫なの?」


大げさな包帯はもう取れて、軽く包帯を巻いてある手を見せる。


「うん。大したことない」


「変なことに巻き込まれてるんじゃないでしょうね……」


この言葉、前にも言われた……。


疑いの眼差しを見せるお姉ちゃんは、あたしがここにいるだけで、既に変なことに巻き込まれてると思ってる。


勢いで言い返すのをやめて。