こんなことが度々あるんだろうと予測したらしいテルさんは、2回目からは自分の運転する車で若菜を迎えに行っている。


柳迅会の遣いで双葉園に行くわけでもないのに、毎回毎回……。



……それがまた、若菜にとっては好都合になって……。




若菜たちが遊んでいるその奥では、和希が床に寝転がって、雑誌を読んでいる。


…と思ったら、雑誌を開いたまま顔に乗せているのを見れば、昼寝してるのかもしれない。


窓側の陽のあたるそこは、温かくて気持ちがいいんだろう。


いつも同じ空間に居るものの、和希はトランプに混じることはない。



……まあ……。


和希は大翔たちと違って、女の子に媚びるタイプでもないから、若菜にも興味がないのかもしれない。