……見た目に騙されて忘れそうになるけど、和希はまだ14歳だもんね。


「黙れよっ!」


「ふふふ」


そんな和希が可愛いなあと思いながら、ふと、布団を引っ張るその手に目が行った。


「それ、キレイだね」


ずっと気になっていたんだ。


和希の左腕にはめられたブレスレッドが。


ピアスも開けてない和希が、アクセサリーに興味があるようにも思えないのに肌身離さずつけている。


「見せてもらってもいい?」


今まではそんなところに触れる隙も見せてくれなかったけど、今日ならなんとなく大丈夫そうな気がして。


「……ん」


一瞬考えるような仕草を見せた後、和希はそれを外してくれた。