降り注ぐのは、君への手紙



「ごめん、クリスマスバイト」

「そうかぁ、わかったよ」


友達から、だし。
融通きかせてもらえないのは仕方ない。

嫌われたくなくて、ワガママなんて言えなくて。
じゃあ別の日にって言ってくれたらいいのに、なんて不満はお腹の中にしまいこんだ。

“誕生日、一月一日なの”

聞かれないから言えない。
こんな間際で自分から言うのは、プレゼントをねだっているようで。

電話をすれば楽しく話して、時々会って、手を繋いだりもして。

だけどそれだけ。
武俊くんの瞳は、私を見てない。


どう頑張ったら良かったんだろう。

でも、私はもう好きだと伝えてしまっているから。
これ以上の手の内は晒しようがない。

好きだと伝えて、一緒にいてそれでもダメだったら、この恋は終わってしまうの?


誕生日も過ぎ、初詣さえ誘われなかった。

私が誘えば、「いいよ」と言うだろう。
だけど言えない。

だって断られたら?

告白するだけでも、私には精一杯だった。

これ以上は頑張れない。……頑張りたくない。
彼からのアクションが欲しい。



「武俊くん」

「ん?」

「キスして?」

「は?」


驚いた顔で見つめられて、もうだめだって思った。

嬉しいとかじゃなく、ただの驚き。
彼の気持ちは、やっぱりここにはない。

そして私は、名ばかりの関係では満足できないくらい彼のことが好きになってしまっている。