ファンタジー
完

- 作品番号
- 1112889
- 最終更新
- 2016/11/30
- 総文字数
- 96,703
- ページ数
- 167ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 97,704
- いいね数
- 2
靄がかった景色の中の、木造の一軒家。
「いらっしゃいませ」
ゆったりと笑うのは、年齢不詳の郵便局員。
「未練がお有りなら、
手紙をお出しになりませんか?」
この思いを、君に届けられるなら。
《短編連作型ラブファンタジー》
2014/10/3~2015/04/16 完結
2015/04/28 番外編追加
2016/07/30 タイトル変更・加筆修正
(旧題:『ヨミタケ郵便局』)
この作品のレビュー
手紙を出してみませんか。
どうやら辿り着いたのは郵便局のようで、けれどなんだか様子がおかしい。そこは、あの世とこの世の境界線。美味しいお茶(コーヒー含む)に誘われて、店主と話せば伝えたい気持ちが見えてくる。
待っていてくれる人がいる。気持ちを繋いでくれる人がいる。
それはとても幸せなことだと思います。けれど、なぜだか人と言うのは“待っていてくれる”ことに、気づかない。どうせ自分なんか、を口癖にしてしまえば本当にそのようになってしまうような気がします。
待っていてくれる人がいると知れば、人は努力を始められる気がします。どこかで見てくれている誰かに恥じぬよう。
生きることはとても面倒くさいことです。人と関わり合い続ける問うことですから。けれど、その面倒なことこそ愛しくて尊い。
ヨミが武俊の去ったあともヨミタケ郵便局と言い続けたのは、多分、彼もまた生きていたかったからかなと思います。
三途の川とも極楽とも地獄とも繋がっている郵便局。
そこはとても心地よく
ホッと一息つける美味しい珈琲が飲める場所。
あの世に行く前に、やり残した事を手紙に書いて未練を絶つ人達。
言えなかった言葉や後悔は必ずあるから
今を大切にすることを知ります。
不思議なお話ですが
現実にもありそうで、あぁ死んだらまずここに来るんだなぁって思ってしまいました。
ここに来るなら怖くないぞと、自然なお話でした。
全体的に温かく
優しいけれど人間の弱さも書いてます。
雨の日にコーヒーを飲みながらゆっくり読むのも素敵です。
大切な人が亡くなった後、身近で何か小さな自然現象があったなら、亡くなった人からの優しい合図かもしれません。上手に書いているので違和感なくその世界に入れました。
心地良い余韻に浸れる素敵なファンタジーでした。
彷徨い歩いた先にある 一軒のヨミタケ郵便局 未練を手紙に託したら 美味しい珈琲を頂こう 心も体も温かくなって きっと天国に行ける__ 地獄かもしれないけど 珈琲の味は保証します
彷徨い歩いた先にある
一軒のヨミタケ郵便局
未練を手紙に託したら
美味しい珈琲を頂こう
心も体も温かくなって
きっと天国に行ける__
地獄かもしれないけど
珈琲の味は保証します
この作品の感想ノート
★レビューお礼です
☆川瀬 里桜さん
うわあ、里桜さん、素敵なレビューをありがとうございます!
“待っていてくれる人がいると知れば、人は努力を始められる気がします。”
これは本当にそうだなぁって思いました。
人間ってひとりで生きてるようで、ひとりに弱かったりしますよね。
ヨミさんは存外寂しがりやかもしれません(笑)
タケさんとの思い出をのこしたかったのかなぁとか。
案外可愛いなこの人って自分で思ってました。うふふ。
いつも心のこもった感想をありがとうございます。凄く嬉しい(*^^*)
★レビューお礼です。
☆小田真紗美さん
うわああ、長い話をありがとうございます。
しかもとても素敵なレビューまで。
ここに来るなら怖くないぞと思ってくれたなら、すごく嬉しいです。
あなたの未練は、ヨミさんがきっとなんとかしてくれるはず(人任せ)
設定的にはどうしても重たくなるので、郵便局はホッとできる感じにしたかったのです。
自分でこの話大好きなので、気に入ってもらえたならとてもうれしいです(^^)/
丁寧に読んでくれてありがとうございました!
★お返事です
☆ばなおれさん
はじめまして。拙作をお読みいただきありがとうございます!
私が初めて感想を書いたときって、こんなこと書いてだいじょうぶかなとかすごく迷ったり悩んだりして勇気がいったので、そういうの乗り越えて書いてくれたのかなと思うととてもうれしいです。
何気ない天気に、見えないものに、実は誰かの気持ちが込められていて、自分の背中を押してくれているのかもしれない。
そんな風に思ってもらえたら嬉しいです。
感想、ありがとうございました(^^)
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…